アイディアの出し方


私たち「インディーズゼロ」では、新しい企画を検討する際に、
スタッフ全員参加による「企画アイディア会議」を行うことがあります。
プランナー・プログラマー・グラフィックデザイナーなど、
スタッフの職種に関わらず「全員」が企画案を提案することができます。

なぜ「全員」が、企画案を考えて、提案することにしているのか。
それは「インディーズゼロ」のスタッフみんなに、“企画を考える”経験をしてもらうためです。

企画案の提出をしてもらう上で重視していること。
一番は、「企画案を完成させて、みんなから意見をもらうところまで辿り着く」という流れを経験することです。

テーマに沿って思いついた「アイディア」を完成まで持っていくには、
アイディアを補強したり否定したりしながら育て上げる力が必要になります。
そのための調査や学習で知識の幅を広げることや、視点を自分目線だけでなく他の年齢層のユーザー目線に変えて考えるという、俯瞰思考が養えます。

アイディアを組み立てたり、整理してまとめあげる経験がないと、
ほかの人が考えた企画に対して、意図に沿ったアドバイスをしたり、きちんとしたコメントを残すこともできません。
また、企画についての感想も、場違いなものになってしまうことがあるでしょう。

実際にゲームを制作するときに、担当スタッフが気がつけなかった細かな違和感があった時も、
アイディアをより活かす改善案を提案するといった“フォローできる力”をみんなが持つことは、
限られた期間で、ゲーム全体のクオリティを上げていく「推進力」となるでしょう。

テーマに沿ってアイディアを出したり、膨らませる力を身につけることで、
自分が担当しているパートでは細部に至る部分まで「クリエイティブ」な対応をすることができます。

インディーズゼロでは、企画アイディアを考える機会を作ることで、
少しずつでも、全員の“気づき”の力を高め、ひとりひとりの持つ想像力と、
その発想の「良い部分」をゲーム作りに活かしていけるグループになりたいと思っています。